借金をするきっかけは様々あるかと思いますが、ギャンブル資金を消費者金融などから借入してやっているという方は、実はめちゃくちゃ多いんです。
実際、日本ではカジノ反対・・という声がありますが、世界で見ると日本ほどギャンブル大国といってもおかしくない国は無いですし、実際にギャンブル依存症が多いのも日本です。
そんなギャンブル大国日本の中でも、特に日本人が好むのがパチンコやスロットなのですが、最近ではスマホの課金もギャンブル依存症に陥りがちなプロセスがあると言われています。
ギャンブル依存症になるプロセスですが、まずは「自己のコントロールの喪失」です。自己のコントロールが効かず、ギャンブルが止めたくても止めれなくなる状態です。
さらに、競馬や競艇、闇カジノといった大金をかけやすいギャンブルにのめり込むようになると、さらにコントロールが効かず、大金をかけて強い刺激を得ようとするようになります。
次のプロセスですが、「報酬効果」と呼ばれるもので、ギャンブルは損をしても取り返せると思うところに罠があります。
冷静に考えれば分かる事なのですが、ギャンブルは最後には負けるようになっている(胴元が儲かるようになっている)のですが、勝った時の爽快感、喜びなどが記憶されてしまっていて、負けてもその分は取り返せば良いと思うようになってしまいます。
また、報酬が現金で返ってくるという点でも、報酬効果が働くのかもしれませんね。
次のプロセスですが、「認知機能障害」と呼ばれるもので、自分の都合の良いように解釈をするものです。
例えば、二回連続でスロットがあと1つ揃えば・・という状況が続いたりする場合「次こそは出るのでは無いか?」と根拠なく解釈をする事です。
よく似た言葉では、「モンテカルロの錯誤」と呼ばれるものがありますが、これは「黒が5回続けて出たから次はきっと赤だ」といったもので、冷静であれば確率論などを考える事も出来たものを、錯誤の状況に陥った事で分からなくしてしまうものです。
上記のプロセスでギャンブル依存症は進行してしまうのですが、少し冷静になれればギャンブルにのめり込むなんて事もなくて済むはずです。
しかし、自分のお金がなくなってギャンブルをやめる事ができる程度であればまだしも、消費者金融やヤミ金などで借金をしてまでギャンブルにのめり込んでしまうのは、大変危険な行為です。
一応、自己破産の免責要件の中には
「ギャンブルで作った借金でない事」
とは明記されています、しかし実際のところは条文の続きで裁判所が免責を許可するのが相当だと判断した場合は、ギャンブルで作った借金でも自己破産する事が出来るとしています。
この判断の事を「裁量免責制度」と呼びますが、自己破産をするという事は消費者金融などの債権者の借金をチャラにするという事です。
債権者に迷惑をかける行為だという事は忘れてはいけないですし、自己破産後には新たな借金が出来なかったり、ローンやクレジットカードを作ったりする事も出来ません。
また、免責不許可事由として、税金や慰謝料などは免責は認められません。
その点は知っておきましょう。