大手ファッションサイトのZOZOTOWN(ゾゾタウン)でツケ払いというシステムがあるとの事で調べてみました。
通常「ツケ払い」という言葉は、居酒屋のごくごく近しい仲の方だけで使われる言葉で、後日にまとめて支払いしますという意味で使われている言葉でした。
この言葉を大手のファッションサイトが使うというところが、なんと云いますか・・個人的にはとても上手だなぁという印象ですが、実は気をつけなければ、あとあとでトラブルになりかねない支払い方法だという事を知っている方が、あまり多くいません。
そこで、当サイトでは、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)のツケ払いで気をつけたいポイントと、クレジットカードなどブラックリスト入りする事は無いか?関連情報をまとめていきたいと思います。
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)のツケ払いの制度とは??
まず最初に、ZOZOTOWNのシステムから確認しておきたいのですが、ツケ払いとはどのようなシステムなのか?公式サイトを確認すると、
- 商品の購入 クレジット、代引き、ツケ払いの中からツケ払いを選択。
- 購入完了と商品の発送 購入といっても支払いは未払い状態です、商品が先に発送されてきます。
- 請求書が届きます 商品送付先の住所に別郵便で請求書が届きます。
- 請求書の期限内に入金 ツケ払いという事で、期限は商品購入後2ヶ月以内の猶予がありますので、その期間内に請求書で入金をしましょう。
ちなみに、ツケ払いを利用する場合は、手数料として324円かかりますので、クレジットカードであれば、一ヶ月後にクレジットカードで引き落としされるところを二ヶ月猶予してほしいという方で無い限り、あまり有効な方法では無いのかな??
と個人的には感じますので、無理してツケ払いにしてツケを溜めて返済が大変になるような事のないように、クレジットカードで分割払いにするなど賢く利用した方が良いのかも??とも思いますが、面白いサービス、利用価値があるかもしれないですね。
ちなみに、ツケ払いを滞納した場合や請求や連絡が必要な場合は、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)から委託を受けたGMOペイメントサービスという会社が行う事になっています。
これは、銀行系カードローンの保証会社のようなケースに似ていると思うのですが、仮にカードローンの支払いが延滞した場合、保証会社にあたる消費者金融などが債権を肩代わりして返済し、求償権で債務者へ返済をしてもらうという流れになります。
参考 借金を肩代わりするとどうなるのか?をまとめています。
参考 銀行系カードローンを任意整理する前に気をつけたい事は?
ZOZOTOWNのツケ払い 返品は不可?
2ヶ月先まで入金が猶予されるとの事ですが、サイズが合わないなどの理由による返品は出来ないのか?というところは、ネットで洋服を購入する際には気になるところです。
ツケ払いの時でも、他の支払いと同様返品は「購入後8日以内」となっていますが、セール商品や返品不可商品があったり、タグを切ってしまうと返品が出来ない事もあるみたいですので、気をつけたいところです。
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の支払いを滞納するとどうなるの?
ZOZOTOWNのツケ払いのシステムを理解したところで、請求書が届いてもそのまま放置していたり、お金が払えないという事で請求期限内に入金ができなかった場合どうなるのか??ですが、ZOZOTOWNから請求が来るのではなく、「GMOペイメントサービス」と呼ばれる会社から請求の連絡が来ます。
GMOペイメントサービスは、GMOが提供する後払いサービス与信提供を行う会社のようですが、リアルタイムに与信提供できるのが強みとなっています。
また、請求管理もGMO側で行うという事で、ZOZOTOWNからすると、延滞管理などのコストや手間を省けるというところで、導入しているようです。
延滞すると、その先はどうなるの??
ZOZOTOWNのツケ払いを延滞してから、GMOペイメントから請求がはじまりますが、それでも入金しない場合はどうなるのか??
答えは・・・
消費者金融の取り立てが行われるのと同じく、催告を経て支払督促を裁判所へ請求し、債務者の元へ送るところから始まります。
金額も少額となるため、少額訴訟と呼ばれる簡易裁判所で行われる手続きが取られることになりますが、金額が少額であろうが裁判は裁判です。
判決次第では、給料の差押えなど強制執行を行われてしまう可能性もあります。
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の与信審査は本当にあるの?
ここで気になるのが、GMOペイメントサービスからの与信ですが、いわゆるキャッシングやカードローンの利用時に行われる与信審査が行われるのか?という点ですが、キャッシングやカードローンの借金の場合は属性のヒアリングだけでなく、指定信用情報機関(JICC、CIC、KBA)への照会をする事で審査を行うのに比べ、GMOペイメントサービスではJICCのみ信用情報機関へ加盟していますが、借金の審査ほど厳格な審査を行う事はありません。
また、キャッシングやカードローンのような借入情報は、信用情報機関へ登録する事が義務づけられていますが、ZOZOTOWNが採用するGMO後払いのシステムは、JICCという信用情報機関へ加入しているので、他のCICやKBAなどにツケ払いの情報が信用情報に登録される事はありません。
あくまで信用情報にブラックリストとして登録されるのは、信用情報に登録された情報を延滞したり、貸倒(支払い不能)になったり、債務整理をした情報のみです。
参考 信用情報でブラックリストとは?
よって、上記の信用情報機関の中で事故情報が登録されるのは、JICCのみという事になります。
しかし、JICCだけでも信用情報上に事故情報が登録される事には変わりませんし、JICC、CIC、KBAといった信用情報機関はそれぞれの異動情報については交流していますので、1つの情報センターで登録されると、他の信用情報機関でも把握していると思って頂ければと思います。
ちなみに、与信審査はありませんが、ZOZOT1OWNでツケ払いができる金額は、税込み54,000円以内、ゲスト購入、ギフトラッピングサービスでは利用が出来ないとなっています。
この条件をクリアすれば、過去に支払いを延滞したり、支払っていないという方以外は、ツケ払いの利用は問題なく利用できるかと思います。
ZOZOTOWN(ゾゾタウン)のツケ払いを滞納すると まとめ
ここまで書いてきた通り、ZOZOTOWNのツケ払いといえども、GMOペイメントサービスの後払いシステムを使っているという事で、延滞や滞納情報は信用情報機関を通して、各信用情報機関に情報が交流される事になります。
異動情報があると、各消費者金融や銀行のキャッシングやカードローンだけでなく、クレジットカードの新規発行、更新審査、各種ローンやリースの審査に影響が出る事が予測されますし、審査に通らない可能性が高いと言っても過言ではありません。
また、ツケ払いを支払いせずに放置していると、支払督促、少額訴訟を経て、給料の差押えなどの強制執行となってしまうリスクもあります。
様々なリスクがありますが、最大のリスクは「2ヶ月先だから大丈夫」と思ってしまう安易な安心感だと思います。
2ヶ月あれば、その間に貯金して返済すればよいか・・と思って高望みして商品を購入してしまう方もいるかもしれません。
毎月よりも無理した分は、必ずどこかでしわ寄せがきますので、支払いが先延ばしと思うよりは「借金をして洋服を買う」と思ったほうが健全かと思います。
いつも以上に無理をしてツケ払いをするのではなく、きちんと返済計画を立てた上で上手にツケ払いを使うというくらいでなければ、無理な借入と一緒になります。
その点は、十分に理解した上で、ZOZOTOWNのツケ払いを上手く活用頂ければと思います。